秋田駒ケ岳~千沼ヶ原~乳頭温泉ゆる~く縦走旅(阿弥陀池避難小屋泊、田代平山荘泊)

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夏休みは秋田駒ケ岳へ。
なだらかな稜線。誰もいない千沼ヶ原。
まさに穴場山でした。

日付

2016年8月7日~9日

ルート

コースタイム

8月7日

駒ケ岳八合目(13:30)-阿弥陀池避難小屋(14:45)

8月8日

阿弥陀池避難小屋(6:40)-横岳(7:00)-湯森山(8:25)-宿岩(6:17)-笊森山(10:17)-千沼ヶ原(10:58)-乳頭山(13:18)-田代平山荘(14:00)

8月9日

田代平山荘(7:45)-蟹場分岐点(8:53)-乳頭温泉蟹場の湯(9:33)

アクセス

東京より新幹線「こまち」乗車、田沢湖駅下車。
田沢湖駅より羽後交通駒ケ岳線のバスに乗車。1030円。
バス時刻表

メモ

阿弥陀池避難小屋

非常にきれいな避難小屋です。2階建てで1階で靴を脱ぎ、2階で起居するようになっています。冬季は積雪があっても2階から出入りできるようになっています。少ないですが毛布も置いてありました。トイレは別の棟で水洗式でした。備え付けのトイレットペーパーなら流してもかまいません。備え付けのペーパー以外はビニール袋の中にすててください。水場は細いですが、小屋のすぐ近くにあります。

田代平山荘

ここも手入れされた山小屋です。トイレは和式でポットン式。阿弥陀池ほどキレイではありません(阿弥陀池がきれいすぎる)。小屋の中にあるので到着した時はトイレの独特のニオイが充満しているかもしれませんが、窓を開けて換気すれば大丈夫でしょう。小屋の内側の扉を閉めてしまえば問題ありません。水場は小屋の裏手を10分程下った沢にあるという情報がありますが、この日は無かったようです。探しに行った学生グループは見つけることができませんでした。

水場

阿弥陀池の水場は「水場」と表記されていますが、それ以外の歩いたコース上の水場は特に表記がありません。笊森山の北東側に表記されている2か所の水場は千沼ヶ原よりの水場しか見つけられませんでした(その水場はわざわざ階段で道が作ってあったので水場と判断)乳頭山方向の水場もそれらしき沢は発見しましたが、地図の水場かどうかはわかりません。
田代平山荘の裏手の水場は涸れていることがあるため、笊森山付近の水場で補給してから乳頭山に向かったほうが良いでしょう。

写真

8月7日

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さぁ秋田駒ケ岳へ行きますよ!
ちょっと朝は家のカギをなくすというアクシデントで2時間ほど出発が遅れました(汗
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田沢湖駅からバスで八合目へ。今日は阿弥陀池避難小屋まで歩きます。
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阿弥陀池に近付くとこの景色。両側が山で湿原上の木道歩き。
こういう景色は今まで見たことなかったな。
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ミヤマリンドウがたくさん迎えてくれます。
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少ないですが、リンドウも。
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阿弥陀池が太陽光を反射します。
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今日のお宿阿弥陀池避難小屋。
同泊者は6人の学生グループとオランダからの旅行者でした。
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水場は小屋のすぐそばです。
今日は水が細いですが、冷たく良いです。
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荷物を小屋に置いて男女岳へ。
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男女岳(1637m)登頂!
小屋から20分ほどで登れます。
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山頂から明日あるく縦走路と岩手山が見えます。
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男女岳から下りて牛肉の卵とじ丼とみそ汁で夕食です。
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日没まではまだ時間があるので日本酒を飲みながら時間をつぶします。
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そしてもう一度、男女岳へ。
雲がいい感じにでてきました。
もしかしたらあの雲が夕日に染まるかなとカメラと三脚をセット!
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ところが雲は夕日に染まらず、おまけに山頂はガスに包まれ始めます。
あたりは夕日色に染まります。もう三脚はいりません。手持ちで撮りまくります。
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山から下りてオヤスミタイム。まだ19時だけどね。
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夜21時30分、目が覚める。自分が寝始める時、学生たちはまだカレーを食べていた。今はもう明かり消してグッスリだ。
窓の外を見ると満点の星空。「マジか」。自分一人だけの旅なのに声がでるほどだった。
急ぎ、カメラと三脚を持って外に出る。
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満天の星空で空は明るい。ライトなどなくても木道を歩ける。
星空撮影の知識などほとんどない。家を出る前に「シャッタースピードは15秒」と本を見ただけだ。
シャッタースピード15秒で写るISO感度を探す。ISO3200か。ファインダーを除いても星は見えない。
なんとなくの方向にカメラを向けては撮影。そして微調整を繰り返す。
今、思えばこの写真は縦位置で撮れば良かった。
もう少し撮りたかったが、明日もあるので40分程の撮影で引き上げる。

8月8日

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日の出前に男女岳に登る。
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岩手山のシルエットがいいですね^o^
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さぁ、今日は千沼ヶ原を周って乳頭山を目指します。
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焼森山への道。その名前にふさわしく火山岩の砂利の道です。
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そこに咲く花はコマクサ。
標高1500m程度の山でコマクサが見られるなんて。
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焼森山を過ぎると先ほどの火山岩の砂利とはおさらばです。
今回の山でもっとも多く見られるのはハクサンジャシンでした。
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次の山の湯森山への途中、変わった葉が出ているのに気がつく。
もしやと思って触ってみると粘液がでてる。
おそらくムシトリスミレの葉。花はもう少し早く咲くのかな?
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湯森山山頂。
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湯森山から先は道がヤブに隠されている部分が出てきます。
道の上に生えているわけではないので迷うことないでしょう。
ただ足元が見えないので転倒注意です。
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熊見平(くまみたい)。
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花の盛りは過ぎてしまっているけど静かで良い道です。
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笊森山への道。
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前を見ても後ろを見ても肉眼で見える範囲には人が見えない。
日差しは強いけど涼しい風が適度に吹く。
静かだ邪魔は一切入らない。これこそ単独登山の醍醐味よ!
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笊森山の山頂。
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山頂からは次に行く千沼ヶ原が見えます。
うむむ、望遠レンズ持ってくればよかった。
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千沼ヶ原に向かう途中の木道脇に突然現れる10段にも満たない階段。下りてみると沢に。
なるほどここが地図に書いてある水場か。補給、補給。
日差しがきつかったのか水は残り500ml程度しか残っていなかった。
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千沼ヶ原に到着。
やはり誰もいない。
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美しい池糖群。これだけの景色を一人占めとは・・・。
勝利した気分だ。
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気持ちよさそうに漂うサンショウウオ(イモリかも?)
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ひときわ大きな池糖。
誰もいない中、風がさぁ~と吹く。
行動食の羊羹を勝利の葉巻きのようにくわえる。
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さぁ、次の山の乳頭山へ。
ここからは地図のコースタイムだと50分ほどだけどそれよりも遠く感じる。
これだけ広々と自分が歩くコース見渡せることってあまりない気がする。
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乳頭山への道もヤブ道。
アザミが地味に痛い。
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迫ってきた乳頭山。時刻は13時。
日差しが強く気温以上の暑さを感じる。
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乳頭山山頂(1477m)に到着。
この山行最後の山頂を制覇。
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先ほど登った笊森山が見える。
秋田駒ケ岳からここまでの縦走路を振り返りながら、山頂で一息。
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そして明日行く予定の田代平。
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よく見ると今夜のお宿が見えますね。
さぁ、田代平山荘に向かいます。
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山荘で夕食。
今回はチキンライスともずくスープです。
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そして晩酌^^/□
酒が尽きた・・・。いいんだよ!明日で下りるんだから!
この日の夜は雨とガス。星空撮影はできませんした。

8月9日

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朝食はわかめごはんとみそ汁。
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外に出るとごく弱い霧雨だった。レインウェアを着る程ではない。
でもレインウェアのズボンだけは履いた。ヤブっぽいみちだと濡れてしまうからね。
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お世話になった田代平山荘にさようなら。
登山の出発時刻としては遅い7時45分。
あまり早く下りても乳頭温泉あいてないからね。
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ここも楽しみだった田代平の湿原。
そんなに大きくない湿原なんだけどガスが広く見せている。
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アザミ。
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湿原を楽しんだ後は温泉^^
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乳頭温泉蟹場の湯に到着!

二つの内湯は完全に貸切状態で最高でした^o^
混浴の露天風呂は最初の5分は貸切状態でしたが、若いカップルが来たので早々に退却^^;
でももう熱くて限界だったんだ。3つの温泉風呂を連発するって結構つかれるぞ^^;

山行も温泉も非常に良かったです。
秋田駒いいですね。はじめての東北の山でしたが、満足です。
次はのどこの東北の山にいこうかな?

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コメント

  1. appale より:

    羊羹を勝利の葉巻のようにって・・・(笑)
    ミニ羊羹ですよね!

  2. […] 秋田駒ケ岳を3日間歩いた時に初使用してみました。 斜めがけしていた頃に比べると格段にカメラを構えるまでの時間が短縮できました。 あまり自分の見た目はあまり気にしまっせんが、ザックを背負ってカメラを斜め掛けしてた頃に比べるとスッキリした印象を持ちます。 レンズを常に下に向けた状態で固定できるためぶつける心配が減り、歩きやすくなりました。 […]