【回想録】長い帰り道(那須)


下界はまだ夏のように暑く、ホントに秋なの?って感じだけど、
山には着実に秋、そして冬が迫ってきている。
標高の高いところから紅葉が始まり、すこしづつ下山を始める。
そんなわけで紅葉の名所、那須岳を目指すことに。
そもそもこの時期にこの山域を選んだことが間違いであったことを思い知らされることを
やぎはまだ知らない・・・。

日付と天候

2013年10月13日
曇りのち晴れ
強風

写真


新幹線を使い、0730時頃には那須塩原駅に到着し、0800時のバスに乗ったが、
渋滞のため予定の0900時にロープウェイ駅に到着できず、1000時となってしまった。


しかもロープウェイは強風で休止。
那須塩原駅に着いた時、やたら雲の動きが速いなと思ったらやっぱりな・・・。
いきなり計画の変更を強いられることに。
当初の計画はロープウェイを使い、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳を登り戻って来るものだった。
ここにきて無計画状態だけど茶臼岳に行ってみるか・・・。


道は始めは良く整備されている。登山客だけでなく軽装の観光客も茶臼岳を目指す。


登山道から見える山々はすっかり紅葉しており、見ごろを迎えていた。


しばらくすると樹林帯を抜け、荒涼とした景色が広がる。
そして強風が前方から吹きつける。
時折、小石と雨がまざって飛んでくる。顔が痛ぇ。


風が強くてもそれに耐えながら前に進む。
だが、風は瞬間的にやぎの身体のバランスを崩すほどの強さがある。
強く吹く時は足を止め、姿勢を低くしなければならないほどだ。


でもなんとかあそこの避難小屋までは行きたい・・・。
いや・・・
今回はここまでだ・・・1時間であの小屋まで行けるはずなのに1時間でルートの
半分しか登れていない。多分、あそこまで行くことはできるだろう。
でも下山時は身体を後ろから押す方向に風が吹きつけるそれでは危険だ。
それにあそこまで行っても茶臼岳には登れないだろう。
再戦の機会を待とうじゃないか。
1125時、中止を決断。撤退を開始する。


登山道には強風注意の看板がある。いつものこのレベルの風が吹くのかね?
そんなわけないか^^;

今にして思えば冬の風に比べればこの日の風は大したことなかった。
冬の稜線上の風は半端ない。


山の上空の雲はテレビの早回しのような速度飛んでいく。
シャッターを切るタイミングがコンマ何秒か違うだけで全く違う空になる。


せっかく那須まできたんだし、温泉に入ってから帰ろう。
那須湯元まで徒歩で向かう。


NH那須ホテル(廃墟)より撮影
見た目の天気はすごくいいのに非常に残念。


途中のベンチで昼食に。
山頂あたりで食べようと思って具材を用意したのにな。
今日はマルタイの棒ラーメンと魚肉ソーセージと乾燥具材。


那須湯元の温泉神社が見えてきた。さぁ温泉に入って帰ろう。


殺生石。


温泉成分が溶け込んだ川を渡り、「鹿の湯」に行ってみることに^^
でも「鹿の湯」は満員でシャンプーとかは持参しないと使えないみたい^^;
あきらめて他をあたることに。


日帰り入浴をやっていると看板はあるものの外来入浴はできませんと書いてあったりしてなかなかみつからない。
でも山頂も温泉もあきらめたら何しに来たのかさっぱりわからなくなる。
でも「お気楽にご入浴を」みたいなこと書いた看板の旅館を発見(旅館 清水屋)。
尋ねてみると1時間800円で入浴できるとのこと。
それ聞いた瞬間「よっしゃあ!キター!」って言ってしまった^^;

浴場は露天風呂と内湯がある。昼間は電気をつけないことにしているのか薄暗い。
でもその方が雰囲気はいいね。
露天風呂は温度低め。旅館の人曰く、赤子でも入れるようにしているとか。
内湯は温度高め、足から温度に慣れさして最後に肩までつかって「あ゛~」とか言う温度。
湯は乳白色。
客は少なく、入り始めて20分程は貸し切り状態だった。
ロープウェイ駅や朝の道の混雑を考えるとありえないと思った。
もしかして穴場?


帰りはバスに乗ったもののバスは満員。どこに立っていればいいのかわからないほどの混雑の中で立ちっぱなし。
おまけに大渋滞。30分で数10メートルしか進まない。
ここから最寄りの黒磯駅まで12.9km。時間にして約2時間半。
この状態なら歩いた方が速いかも・・・なんて思い降りて歩くことに(後に大馬鹿だったと思い知らされる)
序盤は車を何台もごぼう抜きしたが、1時間半ほどすると抜かれることが多くなった。
車の助手席に乗る若い女性に「がんばってね~^^」なんて言われながら追い抜かれる始末。


那須インターチェンジを過ぎたら渋滞は解消。
そして後方からアイツはやってきた・・・さっき乗ってたバスがががががががが・・・・!
前方の暗闇に赤い光をしばらく残し、消えていった・・・。
負けた・・・この鉄腕DASH的な挑戦は距離的には半分以上はやぎが勝っていたという
どうでもいい自己満足を残しただけに終わった。
街灯は一つもない那須街道。
安全のためにつけていたヘッドライトを消すと半月の明るさと星の美しさ気付かされる。
ここまで暗い夜道は初めて夜行バスで尾瀬に行って以来。
そうだおれは夜道を歩きたくてバスを降りたんだ・・・(え?

黒磯駅には1930時頃に到着。
那須塩原から新幹線に乗り帰路に着いた。

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