ついに高山の雪山挑戦へ!
先日、八ヶ岳の北横岳に雪山登山装備を揃えて登ってきました!
将来的に冬の八ヶ岳の赤岳に登れるように装備を揃えてみました。
今回は装備を揃える時に自分なりに集めた情報や店員さんから聞いた話をまとめてみました。
山岳会にも入っていないし、周りに経験者もいないけど雪山に登りたい人のためになればと思います。
情報を収集してイメージを固める
まずは自分が行きたい雪山をイメージするために情報を収集しましょう。
11月、12月と雪山の季節が近付くと「山と渓谷」、「PEAKS」や「ワンダーフォーゲル」などの雑誌は雪山特集を組んだりします。いくつか雑誌や本を読んで、自分が行きたい雪山をイメージしましょう。
イメージができたら八ヶ岳の赤岳とか将来的に登りたい具体的なお山も決めておきましょう。
決心するような決め方ではなく、なんとなくでいいと思います。
装備を買いそろえる時に「八ヶ岳の赤岳のような山に将来登りたい」と店員さんに伝えると装備を探しやすくなります。
「雪山に登りたいのですが」と聞くだけだとたぶん店員さんから「どんな雪山ですか?^^;」と聞かれることでしょう。
情報収集に使用した書籍
前半は雪山装備、歩行技術など雪山登山技術に関することが書かれています。後半は雪山ルートガイドとなっています。
全体的に写真は少ないです。前半の雪山登山技術はイラストを交えて説明していますので
イメージをつかむのにいい本だともいます。
冬山登山靴
もっとも重要な装備、冬山用登山靴。
アウトドアショップの街、神保町のICIスポーツ登山本店に行ってきました。
そこで買ったのはこれ!
買う時に注意したこと
「予算よりも足に合うことが最優先」
雪山というリスキーなことを行うのですから数万程度ケチって命にかかわる事態になるのは御免ですからね。
特に夏山、雪山関係なく靴は最も重要なポイント、事故を防ぐというのもそうですが、快適に歩けないとかでせっかくのお山を楽しめないのは残念ですからね。
足に合った登山靴とは
ICIスポーツの店員さんから教わった点は次の3点!
きつくないこと
これは当然ですね。普段はく下界用の靴でもそうですもん。
キツイと血流が妨げられて凍傷を起こしやすくなるそうです。
足の指を動かすことができる程度の余裕があるか
足の指を動かすことで凍傷防止を図るので靴のつま先に余裕があるようにしましょう。
つま先で岩場に立った時にかかとが動かないこと
つま先で岩のとっかかり立ったり、アイゼンの前爪を使って登るときがあります。その時にかかとが動くと登りにくいです。
お店にある「岩場」に立って確認しましょう。
12本爪アイゼン
低山で使う4本爪や6本爪軽アイゼンは靴との相性を気にせず買っても問題はなかったかもしれませんが、12本爪ともなると登山靴に合う合わないが出てきます。
登山靴を買うのと同時にアイゼンも店員さんに探してもらった方が楽です。そして買った登山靴に取り付けてみましょう。
どうやって取り付けるのか、どうやってアイゼンを調整するのか店員さんにしっかりと聞いておきましょう。
今後、アイゼンの損耗で買い替える必要が出てきます。同じアイゼンを買うことができればいいですが、
そうでないときは登山靴もお店に持参して相性をチェックしましょう。
ウェア
ウェアメーカーにはいくつもあり悩んでいましたが、finetrack一本に絞ることにしました!
やぎがfinetrackを選んだ理由は
・何を着ればいいかわかりやすい
・吸汗速乾を売りにしているので汗かきな自分に合いそう
の2点です。
何を着ればいいかわかりやすいというのは大きいですね。
finetrackのこのページを見るとお分かり頂けると思います。
他のメーカーのサイトに行ってもこの手のページが見つからなかったりします。
finetrackと決め込んでしまえば後はそれほど難しいことはありません。カタログ通りにサイズに合ったものを探せばよいのです。
ドライレイヤー
一番下に着るものです。下着ですね。
先日の北横岳は気温-10度程登っていると暑くて汗をかいてしまいましたが、汗冷えせずに済みました。
このアクティブスキンだけのおかげではないでしょうが、これの存在は大きいと思います。
ベースレイヤー
2番目に着るものです。
ミドルレイヤー
中間保温着です。
冬の電車の中でこれをアウターにしてちょうどいいくらいです。
でも外に出るとこの上に何か着ないと寒いかな(とりあえず冬の茅野の朝は寒かった)。
ファイントラックドラウトレイ製品情報ページ
ファイントラックドラウトクロー製品情報ページ
アウター
これがあると雪山登山らしくなりますよね。
そしてもっとも高額。
しっかりと上下試着してサイズを決めましょう。もちろん下に着るものを着てね。
エバーブレスアクロパンツはサイドがジッパーになっており、これだけ開くことができます。
厳冬期登山靴を履いた状態でも着るのも脱ぐのも楽です。
手袋
ここまでファイントラックで揃えたので手袋も^^;
3つの手袋の重ね着です。
手袋は濡れてしまうと凍ったりして凍傷のリスクが高まったり、風とかで飛ばされてなくなったりすることも考えられるので予備にもう1セット買いましょう。
先日の北横岳では特に手先が冷たいということはなかったです。
一眼レフも操作しにくいの仕方ないですが、操作は可能でした。
慣れればなんとかなるかな。
スパッツ
靴に雪が入ったり、アイゼンでパンツに穴を開けないようにしないようにするために。
靴の大きさがサイズ選びに関係してくるので靴を買う時に一緒に買うといいでしょう。
バラクラバ
バラクラバもファイントラック製に。
口元が凍らない工夫がされています。
帽子
帽子は昔、スキー旅行用に買ったものを使用。
サングラス・ゴーグル
私はメガネなんでサングラスがかけられない・・・
クリップオンでいいのないかな~。
ちょっとしばらくはスキー旅行用に買ったゴーグルで対応。
ピッケル
もっとも雪山登山らしい道具。
好日山荘の店員さんに選んでもらいました。
雑誌だとシャフトが曲がったタイプや短めのものがいいという情報がありますが、初心者にはまだ「早い」情報のようです。
曲がったタイプ(ベントシャフト)や短めのものを選ぶのは急斜面を登るときなどに良いらしいです。
店員さん曰く、これでどこにでも行けるそうです。店員さんもこのストレートタイプの通常の長さのシャフトのピッケルを愛用しているそうです。
ピッケルの基本持ち方はこれ。登るとき、下るときにとがっている方(ピック)を前にしたり、後ろにしたりする持ち方もありますが、基本はこれだけでいけるそうです。
この持ち方であればすぐに滑落停止姿勢に入れるからです。
ピッケルの長さはピッケルを持って「気をつけ!」をして、ピッケルの下端がくるぶし辺りに来るものを選べばいいそうです。
ピッケルといえば滑落停止の動作が頭に浮かびますが、その前に転びそうになったら石突きを雪面に刺して転倒防止を図ります。その時に短めのシャフトのピッケルを使っていたら転倒防止が遅れて滑落なんてことに・・・。滑落しても滑落停止動作に入れればいいですが、初心者にはまず無理でしょう。スパイクを雪面に刺すだけなら簡単です(それだけで大丈夫とは言えませんが)。
つまり、ベントシャフトや短めのピッケルの選択は経験者向けということなのでしょう。
ストック
これは夏冬ほとんど変わりません。
変わるのはバケットの部分です。
雪に深く刺さらないようにスノーバケットに交換しましょう。
保温ボトル
いつも夏山ではハイドレーションですが、当然ながら雪山では凍りますので保温ボトルを購入です。
山専用ボトル500mLを購入。
朝熱湯いれて昼はまだ熱々。
21時に自宅に帰ってきた時に飲んだらほどよくおいしい熱さでした。
かかった金額
初めての雪山登山装備。
いったいいくらかかったんだろう^^;
装備名 | 価格 |
---|---|
雪山登山靴 | 65075 |
アイゼン | 20900 |
アイゼンケース | 2090 |
アクティブスキンロングスリーブ | 5000 |
アクティブスキンタイツ | 4700 |
メリノスピンサーモジップ | 9200 |
メリノスピンサーモタイツ | 8300 |
ドラウトレイ ジャケット | 19800 |
ドラウトクローパンツ | 12800 |
エバーブレスアクロジャケット | 43000 |
エバーブレスアクロパンツ | 34000 |
パワーメッシュインナーグローブ 2個 | 6600 |
エバーブレスアルパイングローブ 2個 | 37000 |
クロコダイルゲイター | 8100 |
メリノスピン バラクラバ | 4900 |
ピッケル | 12000 |
ピッケルリーシュ | 2000 |
スノーバケット×2 | 1300 |
山専用ボトル 500ml | 3796 |
合計 | 303861 |
やっべえ!
いや~いくら安全のためにいいものを揃えたとはいえ、30万超もかかるとは・・・。
でも俺の友人は車買ったりしてるわけなんだし、車に比べれば大した額じゃないよね。それに30回雪山に登れば1回あたりたったの1万円になるさ!
購入検討参考サイト
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