昨年の北横岳から一つステップ上げて初めての雪山小屋泊山行。
さらに今回は雪山のコースタイムのデータ取得を目的にして北八ヶ岳に向かいました。
日付と天候
2018年1月20日~21日
天候は2日間とも晴れ。21日は午後から風が強くなり、積もった雪が飛ばされるくらいでした。
でもロープウェーを止めるほどではありませんでした。
ルート
コースタイム
1月20日
ロープウェー駅(10:00)-縞枯山荘(10:40)-雨池峠(10:52)-縞枯山(11:36)-縞枯茶臼鞍部(12:23)-茶臼山(12:56)-麦草ヒュッテ(14:04)
1月21日
麦草ヒュッテ(7:45)-白駒の池(8:35)-周遊-白駒の池(9:10)-麦草ヒュッテ(10:10)-大石峠(10:32)-オトギリ平(11:13)-出逢いの辻(11:29)-五辻東屋(11:58)-休憩-五辻東屋(12:37)-五辻(12:43)-ロープウェー駅(13:33)
コース状況
●坪庭周辺
トレースあり。よく踏み固められている。
●雨池峠~縞枯山~茶臼山~麦草峠
トレースあり。縞枯山と茶臼山の間の五辻までは踏み固められている。茶臼山から先は踏み固められ方が甘い。
●麦草峠~白駒池
トレースあり。トレースから外れると膝上くらいまで埋まることあり。
●麦草峠~五辻~ロープウェー
トレースあり。
アイゼン必須。トレースから外れると踏みぬくことあり。
雪質は表面はやや固め、中は柔らかい。
アクセス
R茅野駅から北八ヶ岳ロープウェイ行きバスに乗車。片道1250円。
北八ヶ岳ロープウェイ片道1000円。
帰りは14時45分発のバスに乗ろうとしましたが、乗客が多くて乗りきれませんでした。臨時増発のバスが15時にやってきて乗ることができました。
前泊
仕事が終わってちのステーションホテルに直行。
シングル5900円。駅に近いし、温泉があります。
麦草ヒュッテ
相部屋1泊2食付き8500円。
この日の宿泊者は23名(だったかな)。布団は一人1枚。
夕食17時半。朝食6時。消灯9時。
朝食は6時からか7時からか選択可能。この日は全員6時だった。
ロビー、食堂、相部屋にはストーブが設置されている。
でもダウンジャケットやダウンパンツはあった方が良い。私は地味に寒かったので着た。
水とお湯は食堂で補給可能です。
トイレは便座が温かくてよい。ただの水だと凍結するそうなので不凍液が入ったボトルを持って個室へ入る。流す手順が個室に掲示されているので用を足す前に手順をよく読むこと。
男子の小については不凍液ボトルは使用しない。そのまま。
装備
この他に防寒着としてダウンジャケット、ダウンパンツを持って行きました。
さらにワカンを購入。
あとクリップ式のサングラスを購入。今回は2日間とも良く晴れたので役に立ちました。
写真
1月20日
前日の金曜日、仕事が終わってすぐに茅野に。茅野ステーションホテルに1泊して翌日はバスで北八ヶ岳ロープウェーへ。
昨年、来た時と同じように雲が多い。景色はあまり期待できないかな~。
雨池峠から縞枯山に登る。
足元は12本爪アイゼン。左手にはピッケル。
山頂は木が低くなっている。いや雪のせいで夏よりも自分がいる位置が高いのだ。
遠くには北アルプスが見えています。残念ながら槍は雲の中でしょうか。
あの時、ここからの景色は山っていいなと思わせてくれました。
今日は雪山っていいなと思わせてくれました。
縞枯山と茶臼山の鞍部にある分岐。ここから五辻に下りる人が多かったと思います。
日帰りの人はここからロープウェーに戻るのでしょう。
茶臼山に到着。ここかは木に囲まれているので展望はありませんが、道標に従って5分ほど歩くと展望台があります。
平坦なお山、車山高原かな。
少し雪が少ないかな~。もう少し白くなったらスノーハイクに行きたい。
ここからの南八ヶ岳は見ごたえがありますね。
いつかは登りたい峰々。
本棚には漫画や山岳雑誌がいっぱい。
1970年代の雑誌もあるぞ。
夜は見事な星空。三脚持ってくればよかった・・・。
カメラを除雪でできた雪山に固定して撮影。
風は全くなく、静寂。ヒュッテからかすかに談笑が聞こえるだけです。
21時に消灯・・・。おやすみなさい・・・。
1月21日
朝食は6時から。7時にすることもできますが、全員6時に食べていました。
朝の麦草ヒュッテ前。日が出て1時間程ですが、冷えます。
雪の色がいっそう寒々しさを増やします。
せっかく持ってきたのでワカン装着。アイゼンでも問題ないですが、初心者なので体験しておきます。
白駒の奥庭。
夏場は確か岩がごつごつした場所だったと思うのですが、雪が覆っておまんじゅうのようになっています。
向こうに見えるのは昨年、火事にあった白駒荘です。
復旧できるといいですね。
白駒池を後にして駐車場へ。
わかりきっていますが、だれも来ない駐車場を見たかったのです。
雪上車があります。青苔荘の小屋番さんが使っているのでしょうか。
ロープウェーへ向け、歩行再会。
八ヶ岳ブルー、2日続けて見られるなんて運がいいですね。
ロープウェーに近付くころには風が強くなり、積もった雪がシャラシャラ~とキレイな音をたてて飛ばされていきます。
高山の雪は握っても全くまとまらない。砂のよう。
今回で2回目の雪山。2日目は麦草ヒュッテから中山峠を経由して渋の湯まで歩く予定でしたが、初日のコースタイムを考えると渋の湯発のバスにはギリギリになると思われたので白駒池にいってロープウェー駅に戻ることにしました。少し早すぎるかなと思った時間に下山となりましたが、結果的にこの判断で良かったと思います。雪山の経験が少なく、コースタイムの設定がわかりませんでしたが、夏山標準コースタイムに約1.5倍かければよいことがわかりました。もちろん今回のようにトレース有り、ラッセルなしという状況によるものですがね。いい収穫だったと思います。